2023/04/15 20:00
こんばんわ、名取園です。本日は急須の歴史について書いていこうと思います。
急須の歴史
急須は、日本茶を淹れるための伝統的な茶器の一つで、その歴史は古く、奈良時代(710年ー794年)から存在していたとされています。当時の急須は、線刻された陶器で、茶碗と共に、王侯貴族の飲み物として使われていました。
平安時代になると、茶の湯が盛んになり、急須も茶道具として使われるようになりました。当時の急須は、直径が小さく、高さがあり、茶葉を入れてお湯を注ぐと、急速に茶を淹れることができるように設計されていました。
江戸時代に入ると、急須はより多様化し、様々な材料で作られるようになりました。特に、銅製の急須は広く使われ、熱伝導性が高く、急速にお湯を沸かすことができたため、急須の代表的な材料の一つとなりました。
現代の急須は、陶器、磁器、ガラス、銅、鉄など、様々な材料で作られ、様々な形やデザインが存在しています。急須は、日本茶を淹れるための必要不可欠な茶器であり、茶の湯や一般家庭でも広く使われています。
急須の魅力
急須には様々な魅力があります。
日本茶の本来の味わいを引き出すことができる
急須は、茶葉を入れてお湯を注ぐことによって、茶葉の成分を最大限に引き出すことができます。また、急須は、茶葉とお湯の接触面積が大きいため、茶葉とお湯の混ざり具合が均等になり、茶葉の風味をより一層引き立てることができます。
使い込むほどに味が深まる
急須は使い込むほどに、茶葉の成分が急須の内部に染み込み、茶葉の風味を引き出すことができます。そのため、急須は長年使い込むほどに味わいが深まり、愛着が湧いてくる茶器として親しまれています。
様々なデザインがある
急須は、陶器、磁器、ガラス、銅、鉄など、様々な材料で作られ、様々な形やデザインが存在しています。また、急須には地方ごとに特徴的な形やデザインがあり、それぞれの地域の文化や伝統が反映されています。
手作りの味わいがある
急須は、手作りされることが多く、作り手の個性や技術が反映された茶器としても愛されています。手作りされた急須は、一つ一つに味わいがあり、愛着が湧いてくる茶器として親しまれています。
以上のように、急須には茶葉の風味を最大限に引き出す機能や、使い込むほどに愛着が湧く特徴など、様々な魅力があります。
急須の使い方
急須を使ったお茶の入れ方は以下の通りです。
急須を温める
最初に、急須をお湯で温めます。急須の素材によって温め方が異なりますが、一般的には熱湯を急須に注いで、30秒程度置いてからお湯を捨てます。この作業によって、急須が温かくなり、茶葉とお湯の接触面積が増え、お茶の風味が引き立ちます。
茶葉を入れる
次に、急須に茶葉を入れます。茶葉の量は、急須の大きさや好みに合わせて調整します。一般的には、急須の半分から2/3程度の茶葉を使用します。
お湯を注ぐ
急須に茶葉を入れたら、お湯を注ぎます。お湯の温度は、茶葉によって異なりますが、一般的には、緑茶や玉露は70℃程度、紅茶は100℃程度のお湯を使用します。お湯を注ぐ際には、一度全体に注いでから、急須を持って軽く揺すって、茶葉とお湯を混ぜます。
時間を計る
茶葉とお湯を混ぜたら、お茶を淹れる時間を計ります。茶葉の種類によって異なりますが、一般的には、緑茶は1〜2分程度、紅茶は3〜5分程度、烏龍茶は1〜3分程度の時間が適しています。
お茶を注ぐ
時間が経ったら、急須の注ぎ口からお茶を注ぎます。急須の注ぎ口に茶葉が詰まってしまうことがあるため、急須を傾けて、お茶を注ぎきるようにします。お茶をすべて注いだら、急須の注ぎ口を指で押さえてお茶の出を止めます。
以上が、急須を使ったお茶の入れ方です。茶葉の量やお湯の温度、淹れる時間などは、茶葉の種類や個人の好みに合わせて調整することができます。
急須の保管方法
急須を保管する際は、以下の点に注意することが大切です。
清潔に保つ
急須を使用したら、すぐに洗い流して清潔に保ちましょう。茶渋や茶殻がついたままにしておくと、カビや臭いの原因となることがあります。
乾燥させる
急須を洗った後は、十分に乾燥させるようにしましょう。湿った状態で保管すると、カビや臭いの原因となることがあります。
直射日光を避ける
急須を保管する場所は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。急須の素材によっては、日光に当たると変色することがあります。
保管場所を清潔にする
急須を保管する場所は、清潔であることが望ましいです。埃や汚れがたまっている場所に保管すると、急須に汚れがついてしまうことがあります。
保存用の袋や箱に入れる
急須を保管する際には、保存用の袋や箱に入れて保管するとより安心です。急須の素材によっては、保存方法が異なることがありますので、取扱説明書を参考にしてください。
以上が、急須の保管方法の基本的なポイントです。急須を大切に扱い、長く美味しいお茶を淹れるためにも、適切な保管方法を心がけましょう。
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※外箱もありますが、かなり古いものとなります。