2023/01/05 16:40
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いします。
本日は当店ギフトで扱いのある鎌倉彫風の茶缶の「鎌倉彫」について書いていこうと思います。
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(小栗旬さん主演)を先日見終わりました。
最終回の終わり方、個人的には良かったです。
大河史上最も暗い内容が続くドラマでしたが、脚本とそれぞれの役者さんの演技のおかげか、最後まで楽しめました。
2023年の大河ドラマ「どうする家康」(松本潤さん主演)も楽しみですね。
鎌倉彫の始まり
鎌倉彫は、源実朝(みなもとのさねとも)の船造りに関わった宋の陳和卿(ちんなけい)が残した物です。
※源実朝は、源頼朝(みなもとのよりとも)と北条政子(ほうじょうまさこ)の次男で、兄・頼家(よりいえ)の後を継いで、第3代鎌倉幕府将軍になった人物です。
鎌倉幕府の公式な記録「吾妻鏡(あづまかがみ)」には以下のように記されています。
あるとき、実朝のもとへ宋の工人(職人)・陳和卿が拝謁に来ます。
※陳和卿は、東大寺の大仏再建にも携わった人物
実朝に謁見した陳和卿は「将軍の前世は、医王山の長老だ」という話をします。
※医王山というのは、中国のかなり有名なお寺で、舎利(とねり)信仰の聖地でした。当時、舎利は王権(王の権力)と密接な関係があると考えられており、そのような聖地である医王山の長老というのはとても権威があることでした。
私達現代人には信じ難いですが、当時の人は「前世の存在」や「夢の内容はお告げは神仏のお告げ」ということを信じておりました。
実朝は「自分も同じような夢を見た」と言い、渡宋して医王山を参拝するという名目で「唐船」の建造を命令したのです。
こうして、鎌倉で陳和卿を中心に「唐船」の建造が始まりました。
このときに、陳和卿がもたらした宋の技術に影響を受け、鎌倉の仏氏達が、木彫漆器を作ったことがはじまりです。
鎌倉彫の特徴
鎌倉彫は、彫りの陰影と深い漆の色彩が特徴の伝統工芸品です。
仏具に始まり、茶道具や生活用具にも鎌倉彫が用いられ、美術工芸の地位を築き上げました。
宋の影響を強く受けながら発展を遂げた鎌倉の文化は、人々を魅了しています。
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